絵やイラストを販売するには?おすすめの販売サイトや注意点を紹介

自分の絵やイラストを多くの人に届け、収益化を目指すためには、どのように販売するかをしっかりと考えることが大切です。ネットショップやSNSを活用した販売方法から、直接イベントに出展する方法まで、さまざまな選択肢が存在します。自分の作品にぴったり合った販売手段を選ぶことで、より多くの人に自分の作品を知ってもらうことができ、さらにファンを増やすことにもつながります。本記事では、絵やイラストを販売するための具体的な方法やサービス、注意点を紹介していきます。

目次


絵やイラストを販売する方法

自作の絵やイラストを多くの人に届けるには、目的に合った方法を見極めることが大切です。ネットショップや仲介サービスの利用、SNSを使った宣伝や交流、イベントへの出展など、手段は多岐にわたります。どの方法も収益化だけでなく、自分のスタイルを知ってもらう場として捉えると活動の幅が広がります。

ネットショップで販売する

ネットショップは、自宅にいながら手軽に作品を販売できる方法です。商品ページのデザインを工夫し、作品の背景やコンセプトを丁寧に説明すると、購入者の興味を引きやすくなります。固定費がかからないネットショップ作成サービスならリスクを抑えつつ、販売に挑戦しやすいでしょう。日々の更新や顧客対応に気を配り、満足度の高い体験を提供することでリピーターを増やすことができます。

仲介サービスで販売する

フリマやハンドメイドなどのマッチングサービスは、手軽に作品を登録できる点が魅力です。ただし、登録時の注意事項や手数料などのルールはきちんと把握し、購入希望者とは誠実なやり取りを心がけることが求められます。

マッチングサービスを利用する人は多いため、作品を探しやすいカテゴリー設定やタグの整理など、閲覧数を増やす工夫が必要です。さらに、メッセージの返信や梱包対応は丁寧さを心がけます。個人の販売実績をアピールできるレビューや評価機能があるため、こうした継続的に高評価を得られる工夫が売上アップにつながります。

SNSを通して販売する

InstagramやX、TikTok、YouTubeなど、SNSに作品を投稿することで多くの人に作品をアピールできます。完成品だけでなく、制作過程やアイデアのヒントを載せると、投稿頻度を上げられます。また、ハッシュタグを活用して作品のジャンルや特徴に合ったキーワードを設定しておくと、新規ファンを集めやすくなります。

イベントに出展する

イベントは、購入希望者と直接交流ができるため、作品の魅力を肌で感じてもらいやすい利点があります。価格交渉や支払いがその場で行われるため、作品に込めた思いや制作背景を丁寧に伝えると価格に対する納得感を高めることができます。

出展時には、展示スペースのレイアウトや照明、ポップなどを工夫し、来場者の関心を引くことが大切です。また、想定される来場者の興味・関心を考慮しながら、持ち込む作品のラインナップを決めると効果的です。さらに、出展前には告知、出展後にはイベントの様子などをSNSで報告すると、継続的なファン獲得につなげやすくなります。

ギャラリーやカフェに委託する

ギャラリーやカフェに展示や販売を任せられるため、自分の制作に集中しやすい方法です。委託先の雰囲気や客層が作品に合えば、自ずと売り上げにつながります。

委託する際には、契約内容や手数料の条件を把握し、在庫補充のタイミングや売上報告の流れをきちんと確認しておきましょう。また、作品のキャプションや紹介文が訪問者の興味を引くよう配慮します。そのうえで、店舗との連携を密に取り、定期的にフィードバックをもらうと、より効果的な販売戦略につなげられます。

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絵やイラストを販売する際の注意点

絵やイラストを販売する際は、作品の品質や法的な手続きなど、さまざまな面に注意を払う必要があります。

著作権・肖像権の侵害に注意する

著作権や肖像権の侵害に注意することは、絵やイラストの販売において極めて重要です。他者のキャラクターや写真を無断で使用することは、トラブルにつながります。参考程度なら構いませんが、権利者が問題視するような使用方法だった場合、法的措置に発展するリスクもあります。

オリジナル作品でも、モデルとなった人物が特定できるような場合は許可を得る必要があります。トラブルを回避するためには、使用素材のライセンスや取扱ルールを正しく理解し、必要に応じて契約や明確な許諾を得ることが大切です。

ターゲットに合ったプラットフォームを選ぶ

実用的でビジネスに使うもの、趣味や世界観で選ぶものなど、プラットフォームにはそれぞれの特徴があります。

使いやすさや集客力、決済方法などプラットフォームごとに異なる要素を比較し、自分の作品と購入者層を結びつけやすい場所を見極めましょう。自分の作風や販売方針に合うプラットフォームを選定することで、リピーターやファンを増やしやすくなります。

コストをかけず小さく始める

コストをかけずに小さく始めることで、資金面の不安を軽減できます。無料や低額のプランがあるプラットフォームやサービスを選ぶようにしましょう。そして、在庫を多く抱えず、受注生産や小ロット販売でお客さまの反応を見極めながら方向性を決めていきます。

最初から大規模に展開してしまうと、在庫管理や集客面でのリスクが高まりやすいため、徐々に拡張する柔軟性を持つと負担を抑えられます。スタート時の規模に関わらず、収益や運営状況を定期的に振り返り、必要に応じて価格やラインナップを見直すことを忘れないようにします。

絵やイラストを販売できるオンラインサービス

絵やイラストを販売できるオンラインサービスは数多く存在し、個人のニーズや活動規模に合わせた選択が可能です。

ネットショップを開いて販売する

時間や場所に縛られずに商品を販売できるのが、ネットショップのメリットです。現在は、多彩なネットショップ作成サービスがあり、それぞれ特徴が異なるため、自分の作風や販売スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。以下に、代表的なネットショップ作成サービスの特徴を紹介します。

ネットショップを無料で開始するならSquare

EC作成から、オンライン決済、店舗連動の在庫管理まで、便利な機能が無料で簡単に始められます。

Square オンラインビジネス

Square オンラインビジネスは、手軽にネットショップを開設できるサービスで、シンプルなデザインテンプレートが用意されているため、初心者でもすぐにショップを立ち上げられます。フリープランなら固定費は無料、作品が売れたときのみ決済手数料(3.6%)がかかります。

Squareは決済方法が充実しており、アカウントさえ持っていれば、ネットショップに加えて、イベント出店時のキャッシュレス決済や、SNSを利用した販売時に便利なリンク決済なども利用できるのが特徴です。特に対面販売とオンライン販売を併用したい人に向いています。

メルカリShops

メルカリShopsは、フリマアプリ「メルカリ」内で簡単にネットショップを開設できるサービスです。固定費は無料で、販売価格の10%が販売手数料としてかかります。

メルカリには多くの利用者がいるため、集客がしやすいのが特徴です。特に個人事業者や小規模な法人が手軽に販売を始めるのに適しており、販売手数料はかかりますが、広告費をかけずに多くの人に作品を見てもらえるメリットがあります。

BASE

BASEは、無料で簡単にネットショップを作成できるサービスです。スタンダードプランなら固定費は無料、作品が売れたときに決済手数料(3.6%+40円)とサービス利用料(3%)がかかります。

初心者でも使いやすい管理画面が用意されており、機能のカスタマイズや商品登録がスムーズに行えます。スタンダードプランでも十分な機能が備わっており、手軽にオンライン販売を始められます。

Shopify

Shopifyは、世界中で利用されているECサイト構築プラットフォームで、本格的にネットショップを運営したい人向けのサービスです。無料プランの設定はなく、Basic、​Shopify、​Advanced、​Plusという​主要プランから選ぶことになります。どの​プランでも​初期費用は​不要ですが、​月額利用料と商品が​売れるたびに​かかる​決済手数料、​さらに​場合に​よっては​外部決済サービスの​手数料が​かかります。

多言語・多通貨対応や越境EC向けの機能が充実しているため、海外販売を視野に入れる場合にも適しています。

カラーミーショップ

カラーミーショップは、コストを抑えつつ本格的なECサイトを運営したい人に向いているサービスです。月商10万円以下の人向けには固定費無料のフリープランが用意されており、売り上げが発生した場合に決済手数料(6.6%+30円)がかかります。

デザインの自由度が高く、独自ドメインの使用も可能なため、作品の世界観をしっかり表現したい場合に適しています。また、マーケティング支援機能も充実しており、集客を意識したショップ運営がしやすいのが特徴です。

プラットフォームを利用して販売する

プラットフォームは集客や決済の仕組みが整っているため、比較的スムーズに販売を始めることができます。ハンドメイド作品向け、オリジナルグッズ販売向け、ストックイラスト販売向けなど、プラットフォームによって得意分野が異なります。自分の作品の種類や販売戦略に合わせて最適なものを選ぶことが大切です。

minne

minneは、ハンドメイド作品の販売に特化したプラットフォームで、アクセサリーや雑貨、アート作品などを出品できます。作家を支援するコンテンツが充実しており、ノウハウを学びながら販売を拡大できるのが魅力です。販売価格の一部から手数料(10.89%)が引かれる仕組みで、初期費用はかかりません。作品の魅力を伝える写真や説明文を工夫することで、購入につながりやすくなります。

SUZURI

SUZURIは、自作のイラストやデザインをTシャツ、マグカップ、スマホケースなどのオリジナルグッズにして販売できるサービスです。自分で在庫を持つ必要がなく、お客さまが購入すると自動で製造・発送されるため、手間をかけずにグッズ販売が可能です。利用料と販売手数料がかからないのも特徴です。

イラストAC

イラストACは、無料で利用できるイラスト素材サイトで、イラストを登録すると1回ダウンロードされるたびに報酬が発生する仕組みです。ストックイラストとして継続的に収益を得ることができ、特にシンプルなアイコンや実用的なデザインが人気です。

PIXTA

PIXTAは、写真やイラスト、動画素材を販売できるストックフォトサイトです。高品質な素材を提供することで、広告や出版物、ウェブサイト向けなど、幅広いジャンルに利用される可能性があります。販売には審査があり、肖像権やクオリティの基準をクリアする必要がありますが、一度登録すれば長期間にわたって収益を得ることができます。

SKIMA

SKIMAは、イラストやデザインのオーダーメイド販売に特化したプラットフォームで、個人や企業からの依頼を受けて制作することができます。SNSのアイコンやキャラクターデザイン、同人誌の表紙など、幅広いジャンルのクリエイターが活躍しています。プラットフォームの利用自体は無料で、取引が成立した際に11〜22%の販売手数料がかかります。

まとめ

絵やイラストの販売方法には多くの選択肢があり、それぞれに特徴や利点があります。自分のスタイルや作品に合った販売手段を選ぶことで、効率的に多くの人々にアートを届けることが可能です。同時に、著作権やコスト面にも十分に配慮し、無理なく販売をスタートさせることが成功への鍵となります。作品を多くの人に届けるために、ぜひ一歩踏み出してみてください。


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執筆は2025年5月2日時点の情報を参照しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash

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