デジタルコンテンツを販売するには?おすすめのプラットフォームも紹介

副業や起業を考えている人の中には、デジタルコンテンツの販売を検討している人もいることでしょう。編み物が得意な人なら編み図を販売するなど、一見デジタルコンテンツとは縁がなさそうな商品でもコンテンツ販売をはじめられる可能性があります。本記事では、デジタルコンテンツ販売のメリットや販売方法、注意点について詳しく解説します。

目次


デジタルコンテンツとは?

デジタルコンテンツとは、インターネットを通じて配信される電子データのことです。音楽、映画、電子書籍、ゲーム、写真、動画、ソフトウェアなどが含まれます。パソコンやスマートフォンなどがあれば、容易に利用できる点が特長です。

デジタルコンテンツの種類

デジタルコンテンツの種類は写真や画像などの素材をはじめ、書籍、記事、音楽など多岐にわたります。

【写真、画像、イラスト、音などの素材】

素材は比較的簡単に作成できますが、無料で提供している人も含め競合が多く、価格は低くなる傾向にあります。低価格でも数千回、数万回ダウンロード販売できれば、作成に費やした労力に見合う、またはそれ以上のリターンを得られます。

【書籍を含む情報商材】

この20年で誰もがブログサービスなどを使って文章を公開できるようになりましたが、依然として書籍や情報商材など、まとまりのある知識として販売するメリットがあります。価格帯は、多くの人に読んでもらって収益を上げることを期待した低額なものから、特定のお客さまにターゲットをしぼった高額なものまでさまざまです。

【音楽】

音楽は多くの人が利用する人気のコンテンツで、文章同様、プロの音楽家だけでなく、音楽を趣味にしている人にも販売の門戸が開かれるようになりました。多くの人にダウンロードされたり、ストリーミングサービスで再生回数が伸びたりすれば大きな収益も期待できます。

【パソコン用のソフトウェア、モバイルアプリケーション(アプリ)】

2000年代後半にスマートフォンが登場すると、モバイルアプリケーションのダウンロード販売も盛んになりました。無数のアプリケーションが存在する中でヒットするソフトウェアを出すのは難しいかもしれませんが、自分や家族、友人のために作ったソフトウェアが想像を超えてダウンロードされたといったサクセスストーリーも期待できます。プログラミングの腕に自信がある人、ソフトウェアの企画に自信のある人はチャレンジしてみるとよいでしょう。

デジタルコンテンツ販売のメリット

デジタルコンテンツは配送コストや在庫リスクが大幅に削減される点が大きなメリットです。具体的にメリットを見ていきましょう。

利益率が高い

デジタルコンテンツ販売のメリットは、なんといっても利益率が高いことにあるでしょう。一度コンテンツさえ作ってしまえば、後はほとんど手間はかかりません。データなら複製ができるので追加生産の負担が少なく、配送や在庫管理の費用も必要ありません。コストが低く抑えられた分だけ利益率が高まります。

在庫管理がラク

デジタルコンテンツに物理的なスペースは必要なく、大量の在庫に頭を悩ませる必要もありません。データ形式のため商品の劣化がない点も大きな特徴です。売り手は制作に専念しやすく、顧客も欲しいときにすぐ手に入れられます。

運営が自動化できる

オンライン販売システムを導入すれば、注文から決済、納品までを自動化できます。手動作業を減らすことで人件費を抑えられます。時間帯や地域に関係なく商品を購入してもらえるため、広い市場を相手にビジネスを展開できます。

デジタルコンテンツ販売の​注意点

メリットの多いデジタルコンテンツ販売ですが、注意しておきたい点もあります。

著作権侵害の可能性がある

販売が容易な分、他の人がコンテンツをコピーする可能性があります。デジタルコンテンツ販売用のプラットフォームを利用すれば一定の防御はできますが、完全に違法コピーを防ぐことはできせん。侵害が判明した場合は法的手続きが必要になることもあります。

無料コンテンツが競合になる

ブログなど一般のユーザーが発信できるメディアが誕生して20年ほど経ち、さまざまなコンテンツが無料で公開されています。中には商用利用できる無料のコンテンツもあります。お客さまがお金を払ってでも手に入れたいと考える価値を提供する必要があります。

プラットフォームに制限がある

プラットフォームによってはコンテンツのサイズに制限のあるものもあります。プラットフォームを選択するときには、ファイルサイズやファイル形式の確認を忘れないようにしましょう。また、ダウンロードの回数制限や有効期限が設定されているものもあります。事前に規約を確認し、商品との相性を見極めることが大切です。

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デジタルコンテンツの販売方法

デジタルコンテンツの販売チャネルには、大きく分けて次の二つがあります:

  • プラットフォームを使う
  • ネットショップを作成する

プラットフォームを使う

書籍や日用品など幅広く扱うAmazonのようなプラットフォームを、販売チャネルとして利用することもできます。書籍を探していて、電子書籍として販売されている個人の書籍を見かけたことがあるという人もいるでしょう。これはいわば書籍または情報のデジタルコンテンツ販売です。Amazonのようなさまざまな商品やコンテンツを扱うプラットフォームのほか、写真、音楽、ソフトウエア、文章などに特化したプラットフォームもあります。以下に代表的なプラットフォームを挙げます。

  • Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング :無料で電子書籍を出版できるAmazonのプラットフォーム

  • Adobe Stock :写真やイラストなどをダウンロード販売できるAdobeのプラットフォーム

  • note:文章、画像、音声記事などを無料または有料で配信できるプラットフォーム

  • PIXTA:写真、イラスト、動画といった素材のダウンロード販売プラットフォーム

  • Vector:老舗で国内最大級のソフトウェアダウンロードサイト。無料または有料での配信が可能

  • Audiostock:音楽や効果音を販売できるプラットフォーム。映像やゲーム、CMなどに音素材を提供したいクリエイター向けのサービス

  • Etsy:ハンドメイド作品の販売プラットフォーム。ハンドメイドに関連する型紙などの販売が可能

ネットショップを作成する

ネットショップ作成サービスを使って作ったネットショップで、デジタルコンテンツを販売することもできます。ネットショップ作成サービスは汎用のサービスなので、書籍化の一部を自動化するなど、コンテンツを作る部分のサポートはありません。他のショップを見に来た人が偶然ショップに訪れることがないので集客にも力を入れる必要があります。その代わり、プラットフォーム共通のデザインに捉われることなくテンプレートを使って簡単にショップをデザインできる、ネットショップの初期費用や維持費、販売手数料を抑えられるといったメリットがあります。以下に代表的なネットショップ作成サービスを挙げます。

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まとめ

本記事では​デジタルコンテンツの販売を​始めてみたいと​いう​人を​対象に、​販売に​必要な​知識を​お伝えしました。デジタルコンテンツの販売は、利益率が高く、在庫管理が不要で、自動化も可能な点で非常に魅力的です。しかし、著作権の侵害や競合の多さ、プラットフォームの制限といった注意点もあります。販売方法としては、専門のプラットフォームを利用する方法と、自分でネットショップを作成する方法があります。いずれにしても、しっかりと戦略を立てて市場に合ったコンテンツを提供することが成功への鍵となります。


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執筆は2021年9月14日時点の情報を参照しています。2025年4月28日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash

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